健康状態の悪化から仕事を続けることが困難になり、休職する人が増えている。増えているとはいえ、まだまだ休職経験者は少数派なので、理解を得られずに苦しむことが多いだろう。そのような現在の日本の環境では、社会復帰することに数々のハードルが存在する。休職にすることになってしまったとき、心得ておくこととは何なのか。まず何より、自分自身の回復に専念するということだ。特にメンタルヘルスのために休職している人に多いのだが、休んでいることに罪悪感や焦りを覚えてしまうということがある。精神面に支障をきたしてしまう人の多くは責任感が強いので、無理はない。しかし、焦りが事態を好転させることは人生のどのような局面においても無い。休職中は仕事のことは忘れ、回復に専念するべきなのだ。
しかし、金銭的な問題のために仕事のことが頭から離れないということもあるだろう。休職中は、最悪の場合収入がゼロになるか、少なくとも減少はするので、焦るのは当然である。そのような場合は、休職者支援制度を利用すると良い。傷病手当金や自立支援医療制度など、条件さえそろえば受けることができる制度は多く存在する。
時間をかけて回復して復職するときは、いきなり働きすぎないように気を付けるべきだろう。休んでしまった罪悪感や、仕事に対してのある種の開放感などからは働きすぎてしまう人が多い。しかし、それで消耗しすぎたら、また同じことを繰り返すことになりかねない。会社側にサポートをお願いし、少しずつ体を慣らしていくことが重要なのだ。